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2014年7月10日 (木)

ブレンターノの学位論文「アリストテレスに於ける存在者の諸意味」、目次


フランツ・ブレンタノ著『アリストテレスの存在論』、岩崎勉訳、理想社、1933年、初版。

第一章 存在者と云ふことは同名異義語である。その多様なる意味は、偶然的存在者と、真としての存在者と、諸範疇の存在者と、可能的並びに現実的存在者と、の四つの区別の下に従属する。

第二章 偶然的存在者に就いて。

第三章 真としての存在者に就いて。

 真と誤とに就いて。
 真としての存在者と誤としての非存在者とに就いて。


第四章 可能的並びに現実的存在者に就いて。

 この存在者の意味の規定。
 可能態及び現実態の両状態の結合。


第五章 範疇の諸形式に従つての存在者に就いて。

 緒論的叙述。範疇はアリストテレスに依つて一定数のものが挙げられてゐる。アリストテレスの範疇に就いての近代解説者達の種々なる解釈。
 範疇は実在的概念である。
 範疇は存在者の種々な類推的なる諸意味である。その類推の詳細なる規定。
 範疇は存在者の最高の諸類である。
 範疇は第一実体の最高の諸賓辞である。
 範疇分類の原理。
 範疇の数と相違とは叙述の様式の数と相異とに対応する。
 範疇分類と、定義、特有性、類、偶有性への賓辞の分類との原理的なる相異。斯かる分類の原理と演繹。
 範疇は概念的に異なるものでなければならぬ。
一〇 範疇の相異は必ずしも実在的なる相異ではない。
一一 何故実在的なる自体的存在者のいづれもが必ずしも直接に一つの範疇に属するものでないか。
一二 範疇分類の演繹の可能。
一三 範疇分類の演繹。アリストテレスの著述の中に見られる斯かる演繹の痕跡。
一四 この推理式に依る確信は古来近代に於いて数多のアリストテレス解説者に依つて同じ様にして展開せられた。——アンモニウスとダビッド。——(似而非アウグスチヌスとイシオドルス・ヒスパレンシス。——トーマス・アクィナス。——プラントゥル。——トレンデレンブルク。——ツェラー。
一五 アリストテレスの範疇と、名詞、形容詞、動詞、副詞の文法的区別との間の一致。
一六 アリストテレスの範疇分類に対する諸方面よりの非難への回答。(一)原理の欠如に関して。(二)原理の外面的なることに関して。(三)何故範疇の根元を事物の四原因のうちに求むべきでないか。(四)分類の継続の欠如に関して。(五)一範疇のうちに於ける同義性の欠如に関して。(六七)a—f下属する諸事物に於ける混乱に関して。即ち性質と分量、能動と受動、何処と分量等、分量と関係、能動と受動と関係、その類が関係に属すべき諸性質。(八)同等的権利づけの欠如に関して。(九)a過剰なる枚挙及び下属的なるものの同格視に関して。b完全性の欠陥に関して。結合。——形而上学の最も本来の対象は実体である。


(ギリシャ語表記は省略した。漢字表記は新字体で表記した)

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