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2016年3月 6日 (日)

新幹線に乗ったので詩を書きました。

速さの詩学は自分自身さえ置き去りにして空また空をびりびり破く
薄闇の中に時間が溶けていき僕は生まれたばかりのときよりもっと無になる
あらゆるものが自分の形を脱ぎ棄てて物質の純粋性を輝き現し始める
羽化とはむしろ前夜祭で終わるセレモニーである

目隠しすることによって
数的偉大さは気づかれない
カテーテル入る自然の口腔内
蚯蚓の生にならいて

地上がすっかり曖昧さの腕の中で酩酊するとき
天上はひっそり偉大さの告げ知らせとして冷めていき
明晰であることは興醒めである
という曇り空の中 救いは明滅する

人は覚めない
覚めても見えない
見えても見ない
見ても知らない

君よ この星は老衰しているので
下生信仰の言うよりも早く
終わりを先取りしてしまう
祈る 時間を追い越す速度で走れ

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